上野せいぶ(上野西部地区住民自治協議会が発信する伊賀上野城下町の歴史と伝統、暮らしの情報)

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活動報告 2022年5月21日 上野高等学校『明治校舎』耐震改修工事

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三重県指定有形文化財 三重県立上野高等学校『明治校舎』耐震改修工事が進んでいます。

5月21日三重県教育委員会が内覧会を開催 50名が3班に分け見学しました。

令和3年12月から正門取り外し、校舎への仮設屋根 足場の設置から工事は始まりました。建物の耐震改修と同時に劣化損傷部の修理修復のため、建物から取り外された床板、根本・大引、建具、金物、瓦などが、元の場所がわかる様、すべてに番号が付けられ現場倉庫に保管されていました。建物内に入ると床、壁、などから部材が取り外され、土間はコンクリート打ちや、柱元の補強材と共に耐震工事が行われていました。

足場の階段を登ると、屋根瓦、杉皮、屋根土が降ろされ 垂木だけのとなった全長68mの大屋根の木組は圧巻の光景で、普段は見る事のできない光景を見て参加者は感慨深げでした。

屋根瓦は「土葺き」から現在の工法に、外壁塗装も塗装され今年12月には美しくよみがえるとの事でした。

この校舎は明治33年(1900)明治期の旧制中学校建築として、上野丸之内に竣工された、木造平屋建、洋風の外観が美しい白亜の校舎で、三重県四校のうち、唯一現存する校舎です。平成元年(1989)石造りの正門と共に、三重県文化財に指定されています。

前回の修理工事は27年前の、平成6年(1994)行われました。